カノコブログ

ただいまフィリピン留学中〜!食べることが大好きな、観音様似な人間のブログです。

セブの治安?安全性?大それた話ではありません。

 

不可解な罪悪感を感じた話

 

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タクシーに乗った時、別れ際に手を振った相手を見て、運ちゃんが怒涛の賛辞を贈ってきました。
「彼はなんてハンサムなんだ!あれは君のハズバンドかい?ん?君もとっても可愛いね。ワァオ美男美女の夫婦だね。ははは、僕はラッキーさ。君みたいな可愛い子を乗せれて。いつ、どこで出会ったの?え?ハズバンドじゃない。そうか。あまりにもお似合いだから心からそう思ったんだよ。」
こちらはその時、疲れてもう一言出すのも億劫だったのですよ。なのではあ、とかひい、とかふう、しか言っていませんでしたが怒涛の賛辞を贈ってくれました。
で、はた、とメーターを見ると動いてないじゃないですか。でも指摘するのもやはり億劫だったのと、いつも乗る道だった為大体の料金を知り得ていたので、もう何も声をかけなかったんですね。
そして目的地に到着後、「メーター止まってるよ」と伝えた途端、運ちゃんさらに笑顔が深くなり一言。
 
「そうなんだよ、昨日から壊れてるんだ!だから特別に今回は400ペソでいいよ!」
 
お、言ってきよったな。
毎度大体片道120ペソのところを400と言ってきよったな。
散々褒めてフレンドリーな空気を作って断りにくくしてきよったな。
てかわたし化粧ほとんどしてないのによくも可愛いなど言ってきよったな。
自分の顔は自分が一番よくわかってるわ!
 
と、いつもは穏便なのですが疲れと眠気が相まって腹が立ちました。でも腹が立っても相手は男の人なので何かあったら大変。力で勝てません。ので、まずドアを開けてから話しました。
「わたしいつもあの道使うから本当の料金知ってるわいな」
と、100ペソ押し付けて、「これで」と言うと
「ええ?!ええ…わかったよ…」
みたいな感じで納得していました。あ、納得してくれるんだ。多少安く出したのに…。
 

フレンドリーに話すのも労力いるだろうにそれに対する報酬は得られなかった運ちゃん。
わたしの心の中には最終的に、安く払ってしまった事へ多少の罪悪感が残ると言う不可解な気持ちで終わりました。

こっちが悪いことした事になりましょうか。
 
これがですね。一回や二回ではないんですよネ。あの手この手を変えてフィリピンの皆さん少しでも値段を上げて請求してくるんです。先日も高く請求されたので、いや高いよと言うと、ガソリン代が高騰してるからやっていけないんだよ!と怒られました。それは政府とアラブ諸国に言ってくれ。でもやはりその後、高くて大変なのかな、と何か心に残されるわけですね。
 
 
こんなのは本当に氷山の一角のような話なのです。とても可愛らしい例え話。片道120ペソのとのところを2000ペソ請求されたり。片道送ってもらって、その降り場に帰り戻ってきたら、おやまあ彼処に見えるは行きと同じタクシー。お!朝の運ちゃんやん!と乗り込んだが最後、目的地に到着後「あなたが帰ってくるの1日待っておりましたので1日分の料金のお支払いをお願い致します」とビッグな料金の請求をされた知り合いもいました。

 

ということで、(注:タクシーに限らずですよ)フィリピンにいる間はニコニとしているフレンドリーな人も騙しにかかってるのかもしれないと思っていた方が、自分の身を守ります。タダより怖いものは無い、といいますがそんな感じよね。どこの国もいやにフレンドリーな人に対しては警戒するものですが、ただフィリピンはその頻度が高い。

 

で、何が言いたいかって言いますと、

 

疲れるんですよね、疑うのって。これに限ります。疑うことってとても疲れます。
わたしはまだ、6ヶ月いるかいないかのセブ生活なので偉そうに言えないかと思うんですが、でももう何年かこちらで事業をなさっている方も、いちいち騙そうとしてくるしそれに反論するの疲れるわ…と仰っていました。あ、やっぱりそうですか。小娘もそう思いました。
 

 

ということで、疑うということは本当に疲れるなーという話でした。

ただし、疑う時、頭はフル回転なので、脳には良いかもしれません。批判的な考えと意見を持つことが賢くなると、この前見た教育のドキュメンタリーでも言っていました。あと私の兄も言っていました。彼に何か言われると、白を白と言われても黒と言いたくなりますが、悔しいかなその通りなのかしら。しかし帰った時、例え頭が良くなっていたとしても、顔つきまでも変わっているかもしれません。

超個人的な意見です。

留学に対してネガティヴな印象になる事を恐れて言及しますが、大好きなフィリピン人もたくさんいます。それはまた今度。