ビバ!南国!フィリピン・セブでストリートチルドレンに会ってきた。
こんにちは、ササモリです。
日本だけが多湿の国だと思って、フィリピン来たら湿度に解放されると思っていました。
でもフィリピンに到着した途端一瞬、「あれ?水の中かな?」と思い、父にメールすると「東南アジアは多湿の国だろ、常識だぞ。」と言われました。そう、たとえるなら温水プールの施設内。
湿度に殺されそうです。
で、
フィリピン・セブと言えば、
南国!ビバ!ビーチ!トロピカル!
みたいなイメージの人が多いのでは無いでしょうか。
いやいや、違うんですよ、っと。
フィリピンは、町中の様子を一切公開しないというその見事なイメージ戦略で、リゾートの地位を築き上げているらしいんだけど(わるーい言い方をすると「汚いものには蓋をする」みたいなね)町の中を歩けば、
ゴミ!
騒音!
油臭!
お腹出してるおっちゃん!
ゴミ!
だらけです。
ということで、
今回は、
そんなビバ南国、フィリピン・セブの裏側、
ストリートチルドレンに会ってきました。
もともと治外法権区域みたいな所に一人で行こうかなあ、とぼんやり思っていたのですが、「え?一人で?死にたいの?」と言われて行こうか悩んでいたところに
NPO団体
を見つけ(ハルが)、誘ってくれたので(ハルが)、連絡を取って(ハルが)スタディー・ツアーに参加。(全部ハル任せ。ありがとうハル。)
ルームメイトのハルと、同じ学校の友だち、究極の穏やかさ&アクティブさを持ち合わせたミスターKA!ZU!MA!SA!と参加してきました。
待ち合わせ場所まで自分たちで行き、
まずは、セブのど真ん中、セブシティから車で10分くらいの場所へ到着。
降り立つ私たち。おお…来た…。
この場所は昔、墓地で、家の無い人々が墓石を物置にしたり、洗濯物を干したりして住んでいたらしいけど、(罰当たりそう、と一瞬思いましたが、いやいや。生きてる人の方が大事だもんね)何年か前に一度大火事になり、一旦住んでいた人々が散り散りなり、また戻り、現在に至るそうです。
ちなみにフィリピンは殆どの人(たぶん)が洗濯を手洗いでしています。
学校の先生達も、「土曜日?土曜日の午前中は洗濯してたわよ」みたいな事を週明けの授業でよく言ってますからね。初めて聞いたときは普通に驚きました。冷蔵庫も洗濯機も無い家の方が多いとな。
なので、住宅街を歩くといたるところに洗濯物が干してあり、桶と洗濯板を使って洗っている風景をよく見ます。
始めに着いたのがこの部屋。
このNPO団体が毎週土曜日か日曜日は、子どもを集めて遊んだり、道徳教育をしているそう。
で、私たちもその中に入れてもらい、しばらく折り紙したり簡単なゲームしたりして遊びました。
目、つむっちゃったね。
30分くらい遊んだ後に、菓子パンを配って解散。
あんなに抱き着いてきてたけど、パンを貰ったら最後、さよならは無しで、即!解!散!
解散の早さに笑えました。
その後はここ一帯のバラックを…
歩き周りました。
細い路地裏の様。
すれ違う人々は、声をかけてきたり、じっと見たり。
子どもはみんな「ハァイ」とフレンドリー。手を繋いでくる子どももいてドキドキ。
水路に流れる水は洗濯等の水で濁り濁り。
家々の側には川が流れているのですが、異臭がするほどゴミだらけ。
どこもかしこもゴミだらけ。
ここに限らず、市街地もゴミだらけ。みんなポイポイ捨ててます。
土に帰らないビニールはいったいどこにいくのでしょうか。
この写真。川の奥に茶色いのが見えるじゃないですか。陸地じゃないですからね、
ゴミですからね、全部。
最後はどこに行きつくんでしょうか。
家々を回っていると、ちょっぴり家の中が見え、(人様の家なので覗きませんが)造り的に、無さそうなんですよ。で、気になってガイドのカズさん(日本人)に聞いてみました。
私「トイレはどうしてるんですか?」
カズさん「垂れ流しだね〜。みんな大概川でするね〜」
ああ、そっか、と妙に納得。
20分くらい回って、元の場所に戻ってきました。本当は知り合いのフィリピン人のお家を見せてくれる予定だったらしいのですが、生憎この日は留守で、見れず。残念。
家の造りを見たかったーーーー!!
お次は観光地近くのストリートチルドレンに会いに。
ストリートチルドレンの子。写真撮ってよ!と言われて一枚パシャリ。
フィリピンの幼稚園(2年)、小学校(6年)、高校(忘れた。中学と一緒になってるらしい。たしか4年…)は学費が無料らしいです。素晴らしいですね。
ただし、制服、文房具等はもちろん自腹なので、初めは通っても、貧困の子たちは途中からドロップアウトしてしまう子も多いのだそう。
なまじっか学校を出なくても、なにかしらの方法で日銭を稼げるから、貧しい家は子どもがある程度の年齢になると働きにだされるそうな。
逆に言えば、子どもの時に稼げても学校を行っていないことで、字がしっかり書けなかったり、卒業証明が無かったりの理由で、大人になったときに正規として働けないそうです。
結果、家族ができても全員を養える程の稼ぎが出来ず、またその親の子どもたちも幼くして日銭を稼ぐ為に学校に行けなくなる…という魔のルーチン。
カズさんたちのNPO団体は、何人かのストリートチルドレンを高校卒業が出来るように
金銭的に援助しているそうです。
カズさんは言ってました。
「親の意識を変えないといけない、教育が大事と思ってもらわないと」
始めはちょっと胡散臭く感じてましたなんてとてもじゃないけど言えないけど、「カズさん偉いなあ」、と私はただただ思いました。
超暑かったので、一旦セブンイレブンで飲み物を買ってから、お次の場所に移動。最後のポイントです。
そう、このツアーのクライマックスは…
ゴミの山に住む子どもたち。
車から降りて、すぐに感じる違う空気。
スラムドッグミリオネアで見たな、こんな光景…
話変わるけど超おすすめ映画。
と思いなが強い日差しの下、歩いて行くとなにやら囲いを発見。
見事な逆光
ここの場所をカズさんのNPO団体が買い取って、囲いを作って、ビニール屋根を付けて、毎週、日曜学校をしているらしいです。もしくは土曜学校。
足は真っ黒。顔も手も首も、お世辞でも清潔とは言えず。
でも、生きる力に溢れてたよ。
iPhoneの内カメラを見せるとにっこり
道徳教育として、キリスト生誕の1シーンを先生(フィリピンの大学生)が楽しく教えた後はごはんの時間でした。
ちょびっとだけ、配膳のお手伝い。
ごはんとウインナーを配りました。近くの家で炊飯させてもらっているそうです。子どもたちが持っているのはお皿のほかに、ゴミ山の中から見つけたであろうアイスの空箱やタッパーなどの容器、もしくは蓋かこちらの配給するビニール袋。(中には花瓶のような縦に長い容器を持っている子どももいました。食べにくすぎる)
二つのウインナーを最後の最後まで残してお米だけ先にたべている子ども。私なんて糖質制限とかしてたし、今いる学校でもみんなよくお米に限らず食べもの残しているし、保育園の給食はいつも大量の廃棄がでてたなあ、とか色々な想いが渦巻いていました。それが悪いのかといえばまた違う気がして。ぐるぐる。
配膳後は、ゴミ山の一帯を見せてもらう事に。
ところどころで、温度が上がって煙が立ち上がるゴミの山。
ゴミの中から、缶、針金等の金属を見つけて売ることでお金を得ているらしいです。プラスチックも然り。フィリピン人のボランティア大学生が詳しく教えてくれました。
頭の片隅でぼんやりと思う。日本にもいるなそういうおっちゃんたち。
辺りを回っていると、台湾からのボランティア団体や韓国からのボランティア団体も見掛けました。
ぐるっと見て回って、この日のツアーは終了。
話や写真はたくさん見たことも聞いたこともあったけれど、初めて、本物のゴミ山で暮らす子どもたちを見て、 この人たちが、この子どもたちが何を考えているのか、そればかりがぐるぐると頭の中を渦巻いていました。
一緒に遊んでいた子どもたちは、どんな気持ちで遊んでいたんだろうなあ。
どんな気持ちで手を繋いできたんだろうな。
うーん、と考えても想像がひたすら広がるだけで、本当のところは全く分からないから、ただただもやもやとするんです。
日本人がきて珍しいから?純粋に遊びたいから?人懐っこいだけ?それとも何か貰えるかな、と期待しているから?そしてそういうフィルターをかけてみてしまう自分がとても汚れているようにも思いました。
知りたいな、知りたいな、知りたいなー。
考えも気持ちもわからないけど、子どもの目は本当に輝いていました。
強く感じたのは、子ども同士の関わりが多いことが、いかに大事かという事です。
この子たちに兄弟が少なく、周りの友だちが少なかったら、同じように笑えているでしょうか。
日曜学校の間、4年生くらいの男の子が2歳くらいの子どもを、空間の端でずっとお守りしていました。道では中学生くらいの子どもが2,3歳の子どもを肩車してあやしていました。
日本で、久しく見ていない光景。
どこにいっても子どもたちが走ってる、遊んでるんです。フィリピンの一家庭の兄弟は大体3人以上で、当たり前に老人より多い。(平均寿命が68歳とからしい)
日本の保育のなかで言われているのは、子どもの遊ぶ場が無いという事。
土地的な問題も含みますが大きい意味は、子どもがいないので、子ども同士で遊ぶ機会が無いということ。
働く親の為の保育園だと思われがちのですが、一方で子どもの為にも保育園にいれるべき、と叫ばれているは知っていますか?
子ども同士の関わりがあることがどんなに子ども同士を生き生きさせるのか、保育園で働いていたにも関わらず、改めて感じさせられました。
わたしも、頑張ろう。
わたしのすべきことと、したいことを一生懸命しよう。
結果エネルギーをもらった一日になりました。
強く生きよう…
ちなみに今回ツアーの参加料金は800ペソ(学生料金。一般は1500ペソ)
日本円で2000円くらい。
このお金は子どもたちの為に使われるそうです。初めは、いや自分でいけそうだしわざわざお金払うのもなー、とか思っていましたが、ガイドしてくれるからこそ得られた詳細な情報がたくさんあったので、結果大満足でした。あと車で連れて行ってくれるから場所で悩まなくて良いのはかなり良い。
大学生 社会人の短期海外ボランティアならフィリピン セブ島へ
セブでスタディーツアーをしたい人はぜひどうぞ。
以上、スタディーツアーで生気を補ってきたササモリでした。