絶対食べまい、と決めていたフィリピン名物、孵化途中の卵«バロット»を食べてきた。
こんにちは、ささもりかのこですよ。
みなさん、フィリピンの名物といえば何かご存知ですか?
そう、フィリピンの名物といえば…
マンゴー!
ココナッツ!
マンゴー!
ジョリビー!
マンゴー!
レチョン!
マンゴー!
そしてバロットです。
ちなみにマンゴーは安くて美味しいです。日本のは糖度をあげて、さらにびっくりするくらい高価ですが、こちらのマンゴーを食べると、「なんで日本はマンゴーをあんなに甘くする必要があると思ってるんだろうなー」と思います。
さてさて話を戻します。
フィリピン名物の1つ、バロット。
バロットとは一体…
セブにきて初めての週末。
親切な台湾人が海老のレストランに連れて行ってくれました。
そして帰り際、何気なく質問してみたわたし。
私「アンディー(台湾人)はバロット食べたことある?」
ア「バロット?!ないよ!食べようとも思わないね…」
私「へえ」
ア「食べたいの?」
私「いや見てみたい」
ア「ユーキャントライ!」
私「え?」
ア「よしレッツトライ!よし!」
みたいな流れで突然超笑顔になる台湾人アンディー。あまりの笑顔に断るタイミングを逃しました。まじかよ…
で、ジャストヒア!とか言ってナイスタイミングでバロットを売ってる人たちを発見。
怪しすぎるでしょう…
クーラーボックスの中を漁るフィリピン人
そして出てきた卵
私「え?1つ?」
ア「無理無理。僕は無理だよハハハ!」
アンディーがレッツトライ!って言うからわたしてっきり一緒に食べるのかと思ってたよ!あなたもお食べよ!おい!笑って見てるなよ!おい!
と文句を言いたかったのですが、周りにいた道行くフィリピン人達も、おや?どうやらあの女日本人が食べるらしいぞ初体験らしいぞほうほう珍しい、みたいになっていつの間にか囲まれていました。ここで「やっぱり無理ですごめんなさい」とはとてもじゃないけど言える空気では無かった。まじかよ!
バロットの食べ方
卵の頭をコンコンしてヒビをいれます。そしてカラカラ剥がす。上だけ。
何か見えてきます。
うーん…逃げたい…
フィリピン人の長老みたいなおじいさんが食べ方を熱心に教えてくれました。
「まずはこれを入れて!」
ペットボトルに入った謎の液体を渡される。
「ビネガーだぜ!」
衛生もなにもあったものじゃない濁った容器に入ったビネガーを卵内に入れられ、続いて、
「お次はその汁を!スープを飲むんだ!」
卵内には謎の液体が入っています。体液かな?羊水ですか?もうなんでも良いです。まじかよ…と飲む私。
美味しくもないけど吐くほど不味くもない。顔をしかめると喜ぶギャラリー。汁を飲み終わりまた長老が教えてくれました。
「お次は塩をかけるんだ!これさ!」
タッパーに入った塩を渡され、「(誰かの手が直接触れている塩…)」と自分の潔癖さを感じていたら長老がご親切に振りかけてくれました。ありがとう…。
好奇の目という無言の圧力の中、いざ実食。
バロットってなんやねん、という方へ。
バロットとは
バロットまたはバロッとは、孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵である。フィリピン以外にも中国本土南部から東南アジアの広い地域で食され、ベトナムではチュンヴィッロン またはホッヴィッロン 、カンボジアではポンティアコーン、中国では毛蛋 、死胎蛋 、鴨仔蛋などと呼ばれる。
引用 Wikipedia
バロットにもレベルがあるらしく、孵化させてる日数によって中身の成長度が違います。たぶん私の食べたのは14日目とかそこらへん。見た目は脳みそでした。18日目とか20日目?とかは完全にリトルチキンの姿だそうです。わたしバロットって鶏の卵だと思ってたのだけど、アヒルと聞いて泣きたくなりました。
気になるお味のほうですが、
ゆで卵の黄身の味でした。感触だけゆで卵の黄身よりもっとしっとりしてる。パサパサしてない。味は黄身!完全に黄身!ちょっと生臭い。
もぐもぐ食べて、悟った顔で食べ終わったら長老がハイタッチ求めてきました。
イェーイパチン!
しかし、これがフィリピン人のソウルフードなんだなーと思い、後日、学校の先生に「バロット食べたよ」と言ったらMAZIKAYO!とドン引きした顔をされました。
フィリピン人全員が好きなわけじゃ無いらしいです。
フィリピン人のソウルを知ろうと食べたのに…
ソウルフードだから文化を知ろうと…
なんでフィリピン人にドン引きされたんわたし…
皆さんもフィリピンに来たら是非食べてください。
ここでしかできない体験を、是非。
わたしは2度と食べまい。